20017/09/27(Wed)

午前4時、開けっ放しの窓のすぐそこで猫が喧嘩をしているのか穏やかでない鳴き声で目が覚めた。

今の住まいは山の麓を沿うように伸びる大きな道路から小道に少し入って登ったところにある。少し行けば神社の参道にぶつかり、木々が茂っていてのどかだ。ネコも居ればシカも居て、ハクビシンだかタヌキだかアナグマだかわからないがそういう風貌の生き物もいる。少し歩いて川まで出ればヌートリアも居るし、おそらくどこかしらにイノシシも居るのだろう。

ネコの威嚇の鳴き声だけが響く仄暗い朝方、ものの数分間の記憶だけでまたうとうとと眠りについた。

 

次に目が覚めたのは8時前。「おはよー!」という短いメッセージの通知で目が覚めた。朝の長い出勤途中、手持ち無沙汰なのかどうなのかわからないが彼女は決まってメッセージを送ってくる。いつもなら寝ていて気づかないことのほうが多いが今日は少しだけやりとりをして見送った。

お互いどちらかと言えば連絡不精の方で、いついつはとか、毎週◯曜日はとか、決まって連絡を取るのは苦手な方だと思う。たぶん。だからなのか、この決まってないけど決まっている(?)朝のやりとりが絶妙に心地良い。

 

朝からいつもより少し軽い気持ちでいられたのか、溜まってたタスクをサササッとこなすことができた。

用事ついでに、いつかベーグルがマイブームだった頃にマップに印をつけていたベーグル専門店にも行けた。いつかは京都を離れることはわかっていたのに、京都を離れるための手続きを済ませて、やっともうあと半年も無いことに気がつくと、もう祇園祭も御手洗祭もフラッとした気持ちで行けないんだとむむむと思い悩んでしまう。少なくとも残りの半年は(食)生活を充実して生きたいなと改めて。今日のベーグルから始まる悔いなき京都の食生活。

 

いつかは、と思っていたところ全部に顔出すつもりで。いつか旅行なりなんなりで京都にやってきた時に少しでもこの時の名残を感じられるように。